データをじっと眺めていたら、なぜ?が生まれる。

沖縄の“エアコン普及率は80%”

「沖縄のルームエアコン所有数量及び普及率」データ

沖縄の空の玄関口那覇空港の到着ロビーから一歩出れば、やはり解っていても「暑いね!」と呟くクセがついている方は多いかと思います。それにどこもかしこも暑いと思う沖縄生活では、間違いなくエアコン必須と思う方はより多いはず。そんな沖縄のエアコン普及率は100%ではありませんでした。

観光で宿泊するホテルの部屋なら夏でも冬でも100%エアコンが稼働していると思いますが、総務省統計局の「地域別1000世帯当たり主要耐久消費財の所有数量及び普及率(Excelに直リンク)」で見た沖縄県内ルームエアコン普及率が予想に反したデータになっているので、今回は詳しく見たいと思います。

まず普段では聞きなれない“主要耐久消費財”とは、我々消費者の暮らし振り(消費動向調査)を測定する指標の1つで、主な22品目の保有数調査から「普及率」が示されています。詳しい品目は「主要耐久消費財」(内閣府用語集)にありますが、主にマイカーやパソコン、スマートフォンを除く携帯電話。テレビやデジカメ、空気清浄機や温水洗浄便座、そしてルームエアコン等が調査対象項目です。

暑すぎる観測記録が無い沖縄

日本の広範囲を襲った“観測史上最も暑い夏”の2010年の猛暑前から、すでに携帯電話と並んで全国普及率が進んでいたルームエアコン(全国普及率88.1%)は、この猛暑の年から一家に2台目以上のエアコン設置数が増加した年でもあるようです。この猛暑で大騒ぎとなった内地事情とは別に、沖縄では暖かく湿った気流の影響が目立ち、例年より曇りや雨の日が多かった事で月間日照時間がかなり少なくなりメーカーのエアコン特需はほぼ無かったと思われます。
なお、沖縄の気候や季節に応じた服装変化と過ごし方の詳しい情報は多くの旅行雑誌や各種沖縄系観光情報サイトに指南があるのでそちらをご覧頂ければと思います。沖縄観光チャンネルさん〔沖縄の服装と気候/2014年1月現在〕によれば、冬の国際通りのスナップ写真を拝見するとコートやダウンジェケットっぽい服装の方もいらっしゃいますね。ないちゃーでしょうか。併せて年間を通じた海水浴の可能性も記載されているので興味がある方は参考にどうぞ。

【沖縄の気候や天気、服装などのガイドに】 沖縄観光チャンネル 沖縄離島の観光旅行情報サイト「島んちゅNAVI」 オリオンツアー

さて、フェーン現象が起きない沖縄では那覇市過去最高気温は35.6℃(2001年)。石垣島35.4℃(1899年)で、その他暑い盆地の埼玉県熊谷は40.9℃(2007年)!、ヒートアイランド現象も顕著な東京地方では2004年に39.5℃(2004年)となり、大都市大阪や名古屋でも39℃台が最高気温です。このような暑い記録を保有しているのは必ずしも南国では無いようで、参考までに北海道の最高気温記録は36.2℃で沖縄より暑かった記録日があります。

沖縄の最高気温が東京や北海道より低いからと言って暑く感じない無い訳ではありません。
以前お伝えした沖縄にも”雪が降った?”の記事の中で2012年の月別平均気温グラフを記載していますが、もう一つ別に体感温度という視点では不快指数増加に伴ない体力消耗の激しい蒸し暑さを感じる為、そのような自然や気候への対応策として快適に過ごそうと思えば、活躍するのは「ルームエアコン」では無いでしょうか。

沖縄のエアコン普及率は81.6%!

冒頭にご紹介した総務省統計局の最新統計結果(5年毎の調査で最新は2009年のデータとなります)の二人以上世帯を対象とした「地域別1000世帯当たり 主要耐久消費財の所有数量及び普及率」によると沖縄のルームエアコン普及率は81.6%で、この数値は全国普及率88.1%から比べれば6.5%低く、山形県より少なく山梨県よりは多い47都道府県中「39位」ですが、順位は低くとも80%以上の普及率なのでエアコンが少ない沖縄という訳では事実上無さそうです。
それにしても、寒冷地山形県ならルームエアコンに代わるその他の暖房器具の方が威力を発揮すると思いますが、九州や四国などの比較的暖かいイメージを持つ地方よりも下回るということは、沖縄でもそれに変わる扇風機等の代用比率が高いのかもしれません。

総務省統計局「地域別1000世帯当たり 主要耐久消費財の所有数量及び普及率」平成21年度より総務省統計局「地域別1000世帯当たり 主要耐久消費財の所有数量及び普及率」平成21年度より

その扇風機ですが、かつて主要な耐久消費財品目として名を連ねていた模様ですが、時代の流れもあり全世帯への普及率95.3%(1982年、昭和57年)を最後に統計上から消えているため都道府県別普及率は解りませんが、これは勝手な推測として扇風機は今や必要な場所(部屋なりパソコン前なり何処なり・・)に最低一台は置かれているかもしれません。
恐らく沖縄でもほとんどの世帯で扇風機は利用されていると考えられます。

沖縄の風が体感温度を下げる

沖縄でのルームエアコン普及率は高い水準でありながら他の都道府県の普及率がそれを上回り全国比較では低い順位ですが、あるいは「沖縄の自然の風」もルームエアコン普及率を下げている原因かもしれません。というのも沖縄は強い日差しに支配されるものの常時風も吹いているせいか体感温度は意外に低いという指摘です。風速1mに付き1℃も冷たく体感温度が変わるそうなので、強い日差しにジリジリと焼かれながらも日陰に即避難しなくてはならないような緊急性はありません。
思い返せば沖縄の住宅街を歩くと、玄関や居間の窓なりが多少開放されて風が抜けている風景を目にします。もともと1階に駐車場が備わっていて2階に住居という住宅を見かけ、高床式倉庫の原理のように風通しや湿気などの対策でもあるでしょうし、こうした住環境が沖縄の自然を上手く利用していて機械的エアコンを必要としないと思う人もいるのかもしれません。気持ち次第ですが自然風を活かして次第に暑さに順応していくのかもしれません。

沖縄県外からの移住者の方々はカラダも意識も沖縄生活の暑さに慣れて行くものと思いますが、通年を通して移住生活が板につくまでは無理せずそれまでの生活の延長としてルームエアコンで快適住環境を保つと良いかもしれません。他に扇風機でも過ごせるならそれでも良し。もちろん自然風が気持ち良ければ潮風を感じるのも良いでしょうね。ただし、全く別の話ですが窓全開で害虫の侵入を許容してはいけません!つまり、網戸もしっかり閉めておかないと沖縄のゴ◯ブリとか害虫侵入は食い止めないと、もはや暑い寒いの話では無い戦慄の恐怖に支配されます。たぶん。
さて、沖縄の涼を取る方法はその時次第な気もしてくるのですが、何よりみなさん自身が健康を保ちその都度快適に過ごせる方法をきっと選択されて行くのだと思います。

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