データをじっと眺めていたら、なぜ?が生まれる。

沖縄には花粉症が無い?

沖縄の「花粉飛散情報」のデータ

花粉症の方はほとんどご存知のはず!沖縄と北海道の一部では花粉症が存在しないと言われていることを。ある種の樹木や草花の花粉に対するアレルギー反応で、鼻水や咳、頭痛、目がかゆくなるといった症状が見られるのが花粉症ですが、本当に沖縄で花粉症はゼロなのでしょうか?

出典:足成出典:足成

国内ではおよそ2500万人が花粉症を患っているので、5、6人に一人が何らかの花粉症です。その花粉症患者の7割、8割とも言われる原因はスギ花粉で、スギは全国森林面積の2割弱を占めており、大量の花粉飛散が始まる1月や2月辺りから症状が出始めます。他にもヒノキ、シラカバ、ハンノキ、ケヤキ、コナラなどの樹木や、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなどの草花による花粉症患者もいます。
体内に入った花粉を、言わば異物として体外に追い出そうとする際に、対抗する化学物質が粘膜を刺激することで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり等として現れ、これがなかなか止まらずしだいに気力を奪う!?ほど悪化してしまう場合もあります。

しかし、そのスギは元来建築や船の材料とされ、かつて野山のスギには馴染みが深く、スギ自体が悪いのでは無く、1960年頃から農林水産省が推奨した大規模スギ植林により、高密度の花粉飛散が始まり、その他の大気物質と結びついて症状を悪化させるとも言われ、都会のコンクリートジャングルの中で飛び回ります。

それなら、昔のように少なく(無花粉品種改良も進んでいますが)、そもそもスギやヒノキが生息していない地域であれば、それらに起因する花粉症状は存在しないと考えるのが普通です。確かに、沖縄には「花粉症が無し」の多くの情報があるのは間違いありません。

沖縄は、花粉症がない~? 沖縄に花粉症はありません! 申し訳ございませんが、沖縄地方には杉がないので花粉飛散情報はありません

沖縄には花粉症を引き起こすスギは無い!

花粉飛散情報マップを見ても、そもそも沖縄エリアが対象外!、都道府県別の2014年春の花粉飛散予測を見ても沖縄は一つも無い!。本当に花粉症の最たる原因であるスギが沖縄には無いだけに、全国的に見て間違いなく少ないようです。
下の図は環境省の花粉観測システム「はなこさん」の九州地方の2014年3月5日15時の状況ですが、そもそも沖縄では花粉観測していないのでゼロかどうかも解りません!あのウェザーニューズの花粉観測ロボも沖縄は無視

環境省花粉観測システムはなこさん環境省花粉観測システムはなこさん

現在では、スギは青森県から鹿児島県まで広く分布しており、屋久島にも縄文杉という古代杉が千年以上前から存在しているものの、国内森林形成に広く生息した品種では無い天然杉であって、仮に花粉を飛ばしたとしても沖縄まで辿り着くことも無く、辿り着く前に強い風や雨、台風などで流されやすいでしょう。
また、1972年(昭和47年)5月15日に沖縄の施政権がアメリカから日本に返還された「沖縄返還」前の統治下では、先の国策であるスギ植林がありませんでした。

ここまで来れば、沖縄ではスギやヒノキといった主要な花粉症は本土で心配される程のものではありませんし、およそ7割強の花粉症の人が、沖縄では症状が出ないか治まる事になります!

避花粉地へのプチ移住

沖縄ではスギ花粉症の患者数が極めて少ないため「避花粉地」と呼ぶそうです。本土の花粉症患者がその時期のみ、そうした避花粉地で一定期間過ごすような観光策もあり「2005年に北海道十勝の上士幌町が避花粉地として名乗りをあげた他、2006年には鹿児島県の奄美群島も療養や保養目的の花粉症患者の誘致を始めています[wiki:スギ花粉]」

沖縄では避花粉地と声高に叫ばれず、旅行社の各観光情報の中で小さく謳っているだけですが、花粉症治療中に医師から「引っ越しでもしない限りもう治りません。」と言われているの方なら、最新の治療方法で症状緩和することももちろん可能ですが、それより一生花粉を気にせずに暮らせる沖縄は魅力的に見えてしまいます。

沖縄での花粉症を理由に移住したかどうか統計値はありませんから、あくまでネット上にある内容から推察すると、花粉飛散時期に沖縄へプチ移住(一定期間沖縄で生活する)するという方も本当にいるようです。

しかし!沖縄にはたくさんの草花がある・・・

しかし!証明はできませんが、編集部実録では沖縄でも花粉症でした。2010年3月に渡沖した時に、本土でも花粉症状態だったため、1週間沖縄滞在していても症状緩和はみられても相変わらず鼻水が出っぱなしだったそうで、市販薬を飲み続けて何とかやり過ごし、本土に戻って来てはかかりつけ医の処方薬を服用するという状況だったそうです。

20140305_4

同年10月や翌2011年10月に渡沖した時も、実はブタクサやイネによる花粉症状に近いようなノド奥の痒みが現れ(個人証言)、沖縄で花粉症が無くなる(治まる!?)というよりは、症状が多少治まったり、抜け切る!?までには時間が必要なのかもしれません。つまり、かなりのアレルギー体質の方にとっては、スギやヒノキ花粉を回避しても、沖縄に生息する草花によって花粉症状が出る場合があります。

そこで、気になる情報を見つけましたのでお知らせしますが、沖縄では以下の様な花粉飛散がある模様です。
7〜12月:木本花粉(樹木などの花粉)
カバノキ科、マメ科、モクマオウ科、クワ科 など

7〜12月:草本花粉(草花などの花粉)
イネ科、イラクサ科、キク科 など

さらに、1〜6月を見てみると、
1〜6月:木本花粉(樹木などの花粉)
マツ科、モクマオウ科、ヤマモモ科、ブナ科、クワ科、ソテツ科、マメ科、ツツジ科 など

1〜6月:草本花粉(草花などの花粉)
イネ科、アカザ科、ガマ科、オオバコ科、キク科 など

この中で気になったのは、沖縄のうわさ話さんにもありましたが、ブタクサやヨモギなどは沖縄でも花粉症として症状が出る場合がありそうなんです。それに移住者インタビューの中で雑談交じりに話した中でも、沖縄で咲く草花で花粉症になる人が本当にいるそうで、決して花粉症ゼロという沖縄の話は事情が違っているのでは無いでしょうか。
花粉症=スギ、ヒノキによる圧倒的多数の花粉症患者さんが対象とすれば、限りなく少ないかもしれませんが、その他の花粉によるアレルギー体質の方は、必ずしも”沖縄には花粉症が無い”とまで言い切れないかと思われます。

少数派は油断できない沖縄の花粉!

デイゴやサトウキビの花による花粉症の可能性をご指摘されている方もおりますので油断できなそうです。

また、出典元が定かではありませんが、沖縄県医師会報に以下の記載があったそうです。

NAVER-この時期プチ移住する人も!沖縄は花粉症と無縁の土地らしい

1)飛散数が最も多いのはリュウキュウマツで、2〜3月にピークを示す。
2)次に多いのがイネ科の花粉で、1年を通じて飛散するが、10〜11月に特に多く認められる。その多くはススキやチガヤなどの雑草とサトウキビの花粉であると思われる。
3)3番目に多いのがモクマオウ科の花粉で、4〜6月にピークを示す。
4)その他の花粉の飛散数はきわめて少ないが、キク科、ブナ科、ヒノキ科、ニレ科などの花粉が認められた。 出典沖縄県医師会_沖縄県医師会報(2011年2月号)

泡盛か、舌下免疫療法か、花粉症に効くのはどっち?

泡盛が花粉症に利くかもしれないという話は知りませんでしたが、花粉症対策の服薬時期には、お酒をなるべく控えるよう指導される方も多いはず。泡盛効果の真偽はナゾですが、今も泡盛が花粉症に効くかもしれないという話は残っていて、その後の状況を知らせた記事をみると、今一つ確信性が伴わない気もします。もちろん泡盛は好きですが。

そこで近年期待されている花粉症の最新治療法として「舌下免疫療法」が注目されています。スギ花粉エキスを舌の下に滴下し、身体にも通院労力の負担も少なく、今年の6月には保険適用される予定だそうです!すべての花粉症に効果が期待できる訳では無いようですがどんどん進化していますね。これでスギ花粉症対策ができるのなら試してみたいです。

【お知らせ/2014年3月20日】
「PM2.5事情」について調査したところ、沖縄特有の状況はみられませんでしたので、誠に勝手ながら本サイトの趣旨を鑑みて記事には致しません。
しかし、花粉事情よりもPM2.5は一般的であり、PM2.5が飛来・発生しない訳ではありません。沖縄県内観測地点を5箇所に設置するなど、基準濃度を超えて健康被害が懸念される場合を監視しています。
みなさんも、あまりにPM2.5濃度が高くなるようでしたら外出を避けるなどご注意くださいね!

今回はお読み頂きありがとうございます。ご指摘の点などあればお気軽にご連絡ください!
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