沖縄自然体験うみゆくい 千野 精一郎さん #02-1

本当にやりたい事。答えは沖縄にあった。(1)

没頭した都会生活からチカラを抜く瞬間に、もっと自分らしく生きる楽しみを探したい時がある。

子供の頃、自然相手に心ゆくまで遊んだ記憶に立ち返ると、それが将来につながる基点だったと気付く事は極めて稀だろう。

普段、そんな誰もが胸の内にしまい込む記憶の海から「沖縄自然体験」が誕生した。

それは長い葛藤の時期をゆっくりと休む『ゆくい』を象徴するかのように「うみゆくい」と名付けられている。

本当に欲しかった自分の“人生の楽しみ”をつかむまで、自分の歩幅で歩み続けて来た千野 精一郎さんご夫妻の「マイグレートライフおきなわ」を追う。

ただ楽しさを追い求めたのではなく「もしかしたら私がやりたい事って、海で仕事することなのかもなぁと、気付かされた瞬間」から現実と理想の間で揺れ動いた。
「昔行った事がある場所の中で、まだ行った事が無い地域に行くという小さい階段」を昇りながら、沖縄移住への挑戦が始まる。

1枚の絵葉書から少しずつ沖縄移住を描く

━━沖縄に移住する事になったのはいつ頃でしたか?それまで沖縄には何度も来ていたのでしょうか?

うみゆくい千野さん 20代後半の時で、“美ら海水族館”の新館が開館した後だから沖縄に移住して13、4年ぐらい経ちます。

それ以前と言えば、学生時代のダイビング部合宿以外で沖縄に来たことは無かったんです。

いつも伊豆の城ヶ崎海岸に潜りに行っていたんですが冬でも冷たい海に入るんですよね。ウェットスーツ着ていても、海から上がればガタガタ震えて話すぐらい寒かったんですよ。

それに比べたら沖縄は冬でも気温が暖かくて風も温いし、海は綺麗でとても過ごしやすいと感じていましたね。

━━海が相当お好きなんですね。

海が好きになったきっかけがあって、父親の学習塾で実施された夏合宿の臨海学校で、3歳ぐらいの私もついて行ったんです。そこに5メートルぐらいの高い飛び込み場があり、ジャンプしてまるで狂ったようにはしゃいで過ごしたらしいです・・・。

その時の楽しかった幼少の記憶だけが、今でもずっと心に残っています。

━━そうした幼少の頃の楽しかった記憶を覚えている方は多いですね。

そうですよね。

普通の社会人をしていても、自分が本当にやりたいことでは無くて、何だかしっくりこないと感じていましたから、それを1度リセットして色々と浮かんだり消えたりしていた時に、西表島に行っていた姉から絵葉書が届いたんですよ!

その絵葉書にあった海が、まぁ綺麗で!

それが気持ちの芽生えの瞬間となって、“海で仕事すること”がやりたい事だったかもしれないと気付かされました。

うみゆくい、沖縄の海写真提供/(C)うみゆくい

━━もし、その時の絵葉書が沖縄ではなく違う国のものだったら・・・。

変わったかも知れないですね(笑)。

でも、これまで全く行った事が無い場所よりは、沖縄なら雰囲気を知っている安心感や駄目でも次への取り掛かりとして考えていて、そういう小さい階段を昇ろうとする事が性に合ったのかなぁ。

奥様)私は小笠原諸島に行った事がありますが、航空便が無く船で1日掛かりで行くんです。その点「沖縄なら飛行機で行けるから良いけど」と親に言われた事があって(笑)、それで沖縄にしましたけどね。

千野さん)私達は“自然”は求めるけど、極端に自然に偏らずある程度の利便性は必要でした。

千野さんご夫妻 うみゆくい、千野さん

もしダイビングの勉強に物凄く自信を付けていたら、海外でダイビングショップ開店の道があったかもしれないですが、私には日本語が通じる場所の方がいい。

ただ、完璧な言語を話せなくても“伝えよう”とすることを諦めなければ、ある程度ジェスチャーを交えれば何とかなると思っていますが(笑)。

━━他の誰かに沖縄移住の件を相談されましたか?

相談というよりは事後報告でしたから「え?いつの間に行ったの?」という反応がほとんどですね。ある種の“逃げ道”を用意しておきたくて、沖縄生活が落ち着いてから連絡しました。

親には「沖縄でやらせてもらえないか?」と承諾を貰ったぐらいで、「好きなようにやってみなさい」と言ってくれた親のお陰でもありますね。
私の父親と奥さんのご両親はたまに沖縄に来ていますが、母親だけは飛行機が乗れないし、船も駄目で(笑)、写真と動画のやりとりだけなので、年に1回は実家に必ず戻ります。

━━沖縄移住を決定するまで、期間や情報収集はどうされましたか?

最初から沖縄移住に限定しておらず、絵葉書を貰った時もまだ良い所だなぁと思った段階でしたから、1年間じわりじわりと浮かび上がって来た“沖縄”が本音だろうと思っていました。

当時インターネットで今帰仁のダイビング関係の仕事を見つけ、凄く丁寧な作りのホームページで人柄もよく現れる場所だと解りそこに決めました。

━━それで、実際に沖縄に来られた時の印象はいかがでしたか?

うみゆくい、千野さん 沖縄に到着して今帰仁の職場に向かった時ですが、待ち合わせの場所に誰も迎えに来ていなくて、ひょっとして間違えたかなと思いましたよ(笑)、商店も全部閉まっていて真っ暗な中に電灯が2つ3つしかない時間で。

仕事先に電話すると、かなり忙しかったようで「タクシーで来て!」と一言でした。

え〜大丈夫かな・・・と。

それで、何とかタクシーでその場所へ向かうと、葬儀場脇の暗闇を抜けた坂道を降りて、片方は断崖の道をゴトゴト揺られて行くような場所でした。
だから凄くヘコんだ気持ちでしたが、辿り着いた時の宿の明るさが本当に嬉しかった(笑)。

ダイビングのお客さんが残した“ログ”や写真を眺めているとやっぱりここはダイビングをやっている場所なんだと安心しましたが、そういう印象にびっくりでしたね。

1人ぽつんとアパート住まいと完全独自コミュニティから始めたら寂しくも思いますが、そうした沖縄移住の最初は色んな人達と同じ屋根の下で働きながら、ご飯を食べたり酒飲んだりできる仲間や色々な人とのつながりから始まりましたね。

━━そのスタッフ寮生活で、苦労した点や沖縄の違いに驚かれた事はありましたか?

最初は自分の着替えぐらいしか持って行かなかくて、親に連絡しようとして、ハブを気にしながら携帯電波がつながる暗闇の中を彷徨う感じでした(笑)。

他のスタッフと一緒に買い出しに行けば生活に必要なものを調達できるので苦労した事は無く安心でした。収入が少なくて困った時はありましたけど。

あと、違いと言えば、やっぱり住んでいると冬はしっかり寒く感じますね(笑)。
ダウンジャケットやヒートテック着ますしね!

沖縄移住3年目辺りまでは、沖縄がいつも暖かく感じていたので、無駄に!?短パンとか履いていたんです(笑)。さすが沖縄だな〜暖かいなぁ〜なんて(笑)。
でも風がずっと吹く場所に住んでいると、段々と寒さを感じる身体になってしまい、朝の目覚めの布団から出たくない気持ちになりますね。沖縄でも季節を感じるんだなって思いましたね。

だから長く住んでいて変わっていく事は色々とあります。
沖縄のお家も、夏はコンクリートの輻射熱が凄く暑くて、通気性を良くしているのか冬は隙間風が結構あるんですよ。だから暑いし寒い。

うみゆくい、千野さん

━━そうした様々な違いを仲間との接点から吸収できたのは良かったですね。

沖縄県外から働きに来ている人が、給料の低さや沖縄のルーズな部分や、考え方についていけなくなり、ギャップを感じて帰ってしまう人を見てきましたが、いきなり沖縄に飛び込み誰にも相談できないのはキツイと改めて解りましたね。

だから沖縄の人達の考え方を自分の中で落とし込む期間が、ゆっくり長かったし、仲間の存在やその時に奥さんと出会ったという事も大きいです。

━━そういう沖縄移住生活を送るうちに、やりたい事が具体化していったのですね。

仕事が自然の海を相手にするから、地域の条件に合わなかったりそう簡単にできるものじゃ無かったし、寒いのはとにかく苦手な人間です。両親と会えない心苦しさもありましたが、やっぱりこの沖縄で仕事をやって行きたいと思い始めましたね。

団体さん向けの仕事や今帰仁を拠点に色んな業者さんとつながりを持つことができたし、多くの人達に出会いながら自分がやりたい具体的な仕事のカタチが見えて来ました。

そうしたら、タイミング良くある仲間が「やってみた方がいいよ」と背中を押してくれたんです。

うみゆくい、千野さん写真提供/(C)うみゆくい

「自然の声を聞く楽しみ。沖縄自然体験「うみゆくい」」 - 本当にやりたい事。答えは沖縄にあった。(2)へ続く。

Shop Data

千野さんが沖縄自然体験ツアーをガイドする「うみゆくい」のお店情報です。沖縄の海や森へ1ツアーに1組限定・貸切で自然体験を独り占めするエコツアーでは、これまでにない沖縄の自然との触れ合いをしたい方にぴったりの自然体験を提案してくれるでしょう!

熱帯魚が舞い踊るサンゴの海、亜熱帯のジャングルの奥深くでひっそりと流れる沢、雄大に流れ落ちる滝に、なんと幼児や小学生のお子さんも参加中!

お友達同士、ご夫婦でもどうぞ。

沖縄自然体験 うみゆくい

住所 〒905-0227
沖縄県本部町字瀬底514
MAP
メール umiyukui@gmail.com
TEL 090-9782-7092
受付時間 8:00~20:00
営業時間 9:00~18:00
ご注意 必ず事前にお問い合わせください。
URL http://www.umiyukui.com/
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