沖縄自然体験うみゆくい 千野 精一郎さん #02-4

本当にやりたい事。答えは沖縄にあった。(4)

没頭した都会生活からチカラを抜く瞬間に、もっと自分らしく生きる楽しみを探したい時がある。

子供の頃、自然相手に心ゆくまで遊んだ記憶に立ち返ると、それが将来につながる基点だったと気付く事は極めて稀だろう。

普段、そんな誰もが胸の内にしまい込む記憶の海から「沖縄自然体験」が誕生した。

それは長い葛藤の時期をゆっくりと休む『ゆくい』を象徴するかのように「うみゆくい」と名付けられている。

本当に欲しかった自分の“人生の楽しみ”をつかむまで、自分の歩幅で歩み続けて来た千野 精一郎さんご夫妻の「マイグレートライフおきなわ」を追う。

「他で生活している自分が想像できないので、来るべくして来たという気はしています」と話す沖縄移住生活には、高い満足感と成功への実感がにじみ出ている。
「ガチガチに(沖縄に)関わることは考えて無かったし、無理して地元とつながらなくとも沖縄移住生活はできるもの」という心境を語り、沖縄という特殊な環境でも無理なくゆっくりと噛み砕くことが島生活の秘訣のようだ。

沖縄移住生活のホント

━━沖縄では賃金が低いと聞きますが、やはり本当なのでしょうか?

うみゆくい、千野さん 全般的に給料は低いと思います。

ホテルの就職先は派遣社員も含めると数は結構ありますが、沖縄県外の人を雇用して質の高いサービスの維持と人件費のバランスが崩れてしまうと経営が成り立たなくなる事も懸念されますね。

沖縄では正社員が少ないから、営業中のスタッフは派遣や契約社員がほとんどでしたし、派遣の方々は給料も低い方なので、夫婦共働きしてある程度生活していけるという場合が多かったと思います。

サービス業に関しては拘束時間の長さや、リゾート観光地に来るお客さんへのサービスは大変な場合があるかもしれませんね。それで、なかなか続かず、1年後はほとんどのスタッフが入れ替わることもよくある話です。

すべての人というわけではありませんが、沖縄の方々は良くも悪くも『テーゲー』(使い方によりニュアンスが変わり“ほどほどに”と訳される場合が多い。)な部分が多いと感じます(笑)。ホテルによっては、全員が団結してサービス自体で切磋琢磨(立地の強みがある)する場面をあまり見られなかったところもあるのは事実です。
だから、ホテルはどんどん建設されるけど、従業員の教育面では立ち遅れていたのを見て来ましたし、県外の人が必死に教えようとするんだけど、考え方の違いなどから伝わらないもどかしさがあったり。

そういう意味では、キャリアのステップアップを続けていきたい人は、沖縄ではある種の限界を感じる可能性がありますね。県外での常識と沖縄の常識の違いがありましたから、ストレスを感じる部分かもしれません。
でもこれは沖縄に限ったことではないかもしれませんね。

━━今お住まいの、この地域との関わりあいは多いでしょうか?

豊年祭や大綱引き、草刈りなどの行事には参加しましたが、まだそれほど深くは関わっていないほうだと思います。

奥様)我が家ではそういう沖縄独特のシステムに馴染みが無いので、踏み込めないというのもありますね。

千野さん)そういう場所に出向いていない部分もありますね。夏場は他のことが何もできないぐらい忙しいので、ちょっと申し訳ないという感じです。

━━地域に溶け込みづらいという事はありますか?

地域によっては沖縄県外の人だと一線を引かれる場合もあるんですよね。

やっぱり沖縄の人同士は方言で通じるけど、私たちはそんなに解らない。その度にヤマトグチに直さなければならないもどかしさ、みたいなものは感じます。
あまりに私が方言がわからないので時々通訳してくれる人もいます。

でも行事とか草刈りとかに顔を出しに行くと、必ず挨拶してくれるようになって来ますよ。いつも「おーい」としか呼ばれないので私の名前知らないと思いますけど(笑)。

私も、相手の苗字までは分かるんですが、同じ名字の人がいっぱいいるし、でも私がここに住んでいるというのが地域に浸透して来ているので、ゆっくり馴染んで将来はもっと近い関係になれたらいいなと思います。

ご近所さんから野菜を頂いてそのお返しをしたり、なんてこともよくあります。
知らないうちにドアノブに野菜がかかっていて誰がくれたのかわからないこともありますね。
私達の活動が拡がったら、もっと青年会などの地域活動の中に出て行くかもしれないですよね。

奥様)でも「入りなさい」という強制は全く無いですね。

千野さん)老人会に入るのはまだまだ先だしね(笑)。

沖縄の中でもその地域によるのかな。まったく関わっていないという知り合いもいますよ。

━━多少は、相互に戸惑う場面もありそうですね。

皆にはこの近辺は行事がたくさんあって大変だねってよく言われるんですよ。でも私達の関わり方によると思いますが、解らない事はすぐに近所の方に聞くことができるのでそんなに大変だと感じていません(笑)。

時々、町内スピーカーの放送が流れるんですが、聞き取れないことがあるんですよ。
「今日8時に、ゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョ〜」みたいなね(笑)。 ええ?って。

それで急いで近くの方に聞きに行くと「草刈りだよ〜」って教えてくれます(笑)。
その方は沖縄県外にいた経験がある人で、とっても私達に親切にしてくれて助かっています。もしこれが県外の人と関わりたくない人が多い集落だったら大変だったと思います。噂などもよく聞きますが、こればっかりは何にせよ住んでみないと解らない面が多いですから。

━━沖縄に来てから新しく増えた趣味はありますか?

三線かな・・・奥さんですけど(笑)。

奥様)今まで習いたいなと思っていたんですけど、本格的なところが多くてやりきれないと思っていたんですが、交流館ができて気軽に習えるというので参加したんですよ。

千野さん)私に関しては今は仕事に関わることをやっていないと落ち着かないんですよね。

まだ仕事が満足できるレベルでは無いので趣味の時間を削ってでもずっと考えてしまいます。時間があれば新しいツアーポイントを探してみたいです。

忙しくて未だにこの島の海も探検できていないんです、実は。

千野さんご夫妻 千野さんご夫妻

━━ここから歩いてすぐ近くにも最高の海が待っていますが、ご自身ではダイビングもやらなくなったのですか?

もう全くですね〜驚くぐらいにまったくやらないですね(笑)。

ある程度、仕事が落ち着いてからでいいと思っています。 ダイビングはいつでも行けるから・・・。

まだ趣味に時間を割きたいと思えるほど頭の切り替えができていませんね。ある意味仕事が趣味に近いのかもしれません。

━━沖縄移住に興味を持つ人や、これから沖縄移住したいなと思う人に向けて、伝えられるメッセージを頂きたいのですが。

うーん。私が偉そうに言えるほどの事あるかな(笑)。

私達はここに住んで正解だって常日頃話しているんですが、全部100%自分の願っている事や思っている事、やりたい事が叶っている訳ではないです。
うまくいかないことで逃げ場を無くして自分を追い込むのではなく、ちょっとずつ移住への階段を昇って行く感覚でいいのかなと思います。

もし駄目だったら目標をリセットするとか、県外に戻って一呼吸置いてそれでもやっぱり沖縄に住みたいと思ったらまた気持ちをリフレッシュして沖縄に来るとか、自分の羽を休める場所を必ずどこかに置いておけばいい。
私も逃げる時はちゃんと逃げますし(笑)、時に逃げることも必要だと思います。
一度離れることでよく見える景色や本当の気持ちってあると思うんですよね。
そのほうが近道や自分にとっての正解に気づくこともあります。 無理に沖縄の文化に浸からなくてもいいと思いますよ。深く考えていたら疲れてしまって私達も沖縄に住んで居なかったかもしれませんし。

奥様)考えてみたらどこに住んでいても、そこに元々住んでいた人とのつながりが多いかというと、必ずしもそうでは無いと思うので、沖縄でも気負わなくていいと思います。

千野さん)私達はガチガチに沖縄に関わることは考えて無かったし、無理して周りの方とつながらなくとも沖縄移住生活はできるものだと思います。力を抜いて自分らしく生活できればそれでいいんじゃないでしょうかね。
ただ、いろんな人とつながったほうが確実に楽しい沖縄生活が送れると思います。

うみゆくい、千野さん

━━沖縄移住して良かった事を「100点」とすると、今何点でしょうか?

私の沖縄移住生活は100点以上なんですよ。
他で生活している自分が想像できないので、来るべくして来たという気はしています。

そういうところを流されながら辿り着いたと思います。 点数100点じゃ足りないかもしれませんよ!

反面教師になってもらえればいいですね!

奥様)私は、80点ぐらいですかね?
20点は親との距離的な不便さです・・・今はそんな不便は感じませんけど。

千野さん)家を守る者としては、湿気との戦いとかあるかな?
除湿機があれば何とかなりますが、機材乾かしてみたり、ずっとしまっていると中のものは相当やられるし、革製品は手入れをしないと大変な事になると思いますよ。
だって暫くしまっておいた皮の靴が開けたらカビで全部真緑になっていましたからね(笑)。

奥様)天気が良い日が続く訳じゃないですからね。
海に囲まれているので名護より晴れていても洗濯ものはカラカラに乾かないですね。
ちょっと湿気を含む感じです。海風や台風の時はホント大変ですからね。

千野さん)ここは風の強さによっては橋が封鎖になるので、気をつけないといけないんですよ。停電も台風時にはよくあります。一度、島に渡るゲートが締まってしまって、家に戻れなくなりかけた事もありますからね。買い出しに行った時とかね(笑)。

奥様)ちょっと島の奥に入ると、なかなか復旧しなくて3日間ぐらい停電したこともありました。

千野さん)私にとっての沖縄移住生活の良いところ、悪いところも含めて100点以上なんですよ。

沖縄を離れて他で生活している自分が想像できないです。そういう意味では来るべくして来たという気はしています。

いろいろ流されながらたどり着いたのが私の場合は沖縄でした。 一度きりの人生ですから、悔いの無い様にこれからも沖縄生活を大好きな家族と楽しんでいこうと思います!

━━インタビューにご協力頂きましてありがとうございました。



■沖縄自然体験うみゆくい 千野 精一郎さんの全4回をもう一度読んで、沖縄本島北部への沖縄移住を思い描きませんか?

「1枚の絵葉書から少しずつ沖縄移住を描く - 本当にやりたい事。答えは沖縄にあった。(1)」
「自然の声を聞く楽しみ。沖縄自然体験「うみゆくい」 - 本当にやりたい事。答えは沖縄にあった。(2)」
「沖縄の離島生活を楽しむ! - 本当にやりたい事。答えは沖縄にあった。(3)」

Shop Data

千野さんが沖縄自然体験ツアーをガイドする「うみゆくい」のお店情報です。沖縄の海や森へ1ツアーに1組限定・貸切で自然体験を独り占めするエコツアーでは、これまでにない沖縄の自然との触れ合いをしたい方にぴったりの自然体験を提案してくれるでしょう!

熱帯魚が舞い踊るサンゴの海、亜熱帯のジャングルの奥深くでひっそりと流れる沢、雄大に流れ落ちる滝に、なんと幼児や小学生のお子さんも参加中!

お友達同士、ご夫婦でもどうぞ。

沖縄自然体験 うみゆくい

住所 〒905-0227
沖縄県本部町字瀬底514
MAP
メール umiyukui@gmail.com
TEL 090-9782-7092
受付時間 8:00~20:00
営業時間 9:00~18:00
ご注意 必ず事前にお問い合わせください。
URL http://www.umiyukui.com/
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